「他職種連携」の意味

「他職種連携」はソーシャルワークで必ず出てくる話題であり、日々の業務の中でもよく言われている

が、実際に他職種よりも同業の中で相談→解決してしまうことも決して少なくなく、他職種といっても「多職種」にはならず、私のようなMSWの身からすると、理学療法士に相談、看護師に相談、などその時々の課題に対して蛸壺的に相談するにすぎない。

 

さて、そんなしがないソーシャルワーカーだった私が最近、というか今週一番感動したことがある。

 

受け持ち患者さんの中に、最近、歩行状態も悪くて熱発もあって、高次脳機能障害は全然相変わらず強すぎて...

家族は疎遠だし、退院期限近いし....で非常に困難なケースがあった。

あまりにも能力が下がっているのでCTを撮ろうということになり、(こういう提案をしてくれるのはだいたい看護師長さん)撮ったところ、特に変わりなし....

 

やっぱり脳は関係ないか、やっぱり本人の持っている力の衰えか…と諦めかけていた。

そんな中、新しく来た医師が読影をしてくれたところ、「これって水頭症がかなりあるよね。抜くだけでも随分変わるはず。この人の場合、こんなに悪いわけないよ。社会復帰だってできるんじゃないの?」と夢のような話をさらりと言ってのけた。

 

はっきり言って全くもって治療が進まない患者さんで退院後は療養か…と打診先を探し始めていたところだった。

今回の出来事で嬉しかったこと2つ。

1つは患者さんが元気になってくれる可能性が出てきたこと。それもかなりその確度が高そうであるということ。

2つ目は他職種連携の中に医師が入ってきたということ。当院が特殊なのかどうかわからないが、とにかく医師の酷さが際立つ。面談中に寝る、質問に答えない、誤診する、ということが日常茶飯事で(もう通報レベルだと思う)、そこをカバーしているのが看護師という状態。

当然、読影も医師に頼めないことが多く、急性期に相談するために撮る、ということも多い。

 

ところが、最近やってきた先生によってそんなヤブ医者ばかりじゃないよ、ということを初めて体験できて、なおかつスマートなオーダーを出してくれて、いるところにはいるんだ、まともな先生。

と良い経験ができた。

 

その先生がいられる時間は短いけど、その間に先生から学べることはなんでも学ぼうと思う。特に脳外の分野については。

 

他職種連携は、単に患者さんの支援を進めることだけでなく、知識を相互に深めたりつけられることがメリットだと思っている。

医師に提供できることはそう多くないかもしれないが、意外と福祉についてはご存じない方も多く、適当なことを言う医師も多い。

 

こちらも今一度、福祉についてきちんと正確なことを人に伝えられるようにしたいと思ったし、信頼できる人と働けるということは、どの職場においても重要なことであると改めて実感した出来事だった。