自己覚知を何度でも。
相談者が来た。
- 介護保険の申請をいつしたら良いか。
- 親を家に連れて帰れるのか。
- 経済的にかなり厳しい状況。
などなど、相談は多岐にわたる。
つい、病棟看護師やコメディカル、医師と多くのコミュニケーションをとっていると、「早く介護保険を申請して」「家に帰れない可能性もあるよ」「経済的に厳しい?生活保護?」という思考になりがちだと最近反省している。
経済的安定は、精神的安心を産むことがある。介護保険はないよりあったほうがいい、特に骨折ったり脳血管疾患にかかったら。家に連れて帰るなら家族が面倒見られるの?
などなど、本当に水が高きから流れるように迷いも疑いもなく、そんな思考に陥りがち。
そして「こういう風にしてください」「ああいう事もありますよ」という話をしてしまいがち。
でもその一歩手前、喉から声に出す手前で言葉を飲み込まねばと思う。
それは一体誰のために?
何のために?
今必要なこと?
って。
自分がワーカーとしてどう判断するか、どう考えるかという以前に、その前に今相談者は私に何を言いたかったのだろう。
何を聴いて欲しかったのだろう。
その言葉を、思いを自分はどれくらい汲めているのだろうか?
汲めていないとすればそれを阻害するものは何だろうか?
そういう自省が絶対的に求められていると思う。
それこそが自己覚知。
自分の言葉で頭をいっぱいにする前に、相手の言葉を受け止める広い心と頭でいたい。