「回収ボックス」
今、うちの病院に来ている(仕事で)若手医師とはとことん、相性が悪い。
波風はあまり立てたくないし、比較的穏便に事を進めたく、小言は言わないようにきをつけているけど、きっと言葉にせずに顔中で「それ違うから!!!」と突っ込んでいるだろう私がいる。
思い切り首を振ったりかしげたり。
なので、違う意味でICには絶対に同席したいと思っている。どんな失言をして患者さん家族を悩ますかわからないから。
前にいたベテランの脳外科医は「先生のICに出ると疾患の勉強になるわ〜、声も素敵だわ」とこれまた違う意味で同席希望♡だったけど、今の若手医師はそんな甘くない。
今日もわけのわからない説明を患者さん家族にしていた。特養では拘束のたぐいもできますね、などのたまっていた。どこの特養の話だろうか。
今どき、拘束バリバリでOKOK!なんていう施設にこちらも大事な患者さんをお願いしたくない。
少なくとも外れない理由、外せそうな評価を科学的に客観的にすべき。
すべてを一つでは語れないけれど、そういうことを放棄してしまう医療従事者はニセモノだなと思う。医療従事者の看板でご飯を食べているのなら、抑制、拘束のたぐいを外せるのかどうか、根拠を持って期間を設けてきちんと評価すべき話で。
それを医師自ら「もう無理だと思います!」(以上)。
みたいなICをなさるので、IC後に話を引き取らせていただいて「先生の話していたことはこういうことで、こちらとしてはこういうことを取り組んでいきます」という行間にも書かれていないことをまあるく伝えて先生の発言を回収している。
他の先生の話は大抵は回収せずに先生の見立てや見解を軸に話すことも多いのだけどどうしてもこの若手医師だけはだめだ。
向精神薬のものすごく強い薬をもりもりにして患者をドロドロにしてとうとう具合悪くしてしまったり(担当ではないので強く言えないけど相当に怒って院長にも抗議してしまった)、拘束のたぐいをはずすために胃瘻を作っちゃえと勝手にスケジューリングしたり。私の中では「ないない」と思うことが多く起きている。
なので、なんとなく「回収ボックスだな」と思って働いている。