家族からの相談
私のいる病院はソーシャルワーカーが連携部門も兼ねている。
だから、転院相談も承る。
最近は、家族からの相談も多い。「もうすぐ退院て言われてるんですけど、リハビリさせたくて」など。
今、どんな病気で入院しているのか、本人と会っているか(最近はコロナのせいでほぼ面会もできていない)、医師にはどういう身体状況と聞いているかなど、伺いながら家族の思いも聴く。
各家庭、各人で相談内容は様々。家に帰ることへの不安というシンプルなものであれば、うちの病院の種別の特殊性も伝えつつ、こういうところに相談してみては?ということもあるし、うちの病院のワーカーからこう言われたよって入院先のMSWに言ってねと伝えることもある。
この間相談を聴いていたら、どうも入院先の病院のスタッフとはうまく折り合いがついていない様子で「暗に迷惑って感じで言われていて」と言っていた。
そう思わせるスタッフってどうなの?と思うけど、うちの病院とて患者家族にそう思わせてしまう振る舞いをすることもあるだろうし、他院のことを言えた口ではない。
ただ、家族の不安を色々聴いていると、つい世話好きな性格のせいか、「退院したあとのこと考えると、手帳の取得とか社会資源の情報を得たり、どういう状況で退院時期を迎えるとか知っておきたいですよね」などなど共感しながら話をしてしまう。
電話で話したご家族の方々が「お話聴けてよかった」「聴いてもらってよかった」と言ってくださるから、私も少しは役に立てたかなと思ったり。
面談で話すことも好きだけど、電話で見ず知らずの人が切羽詰まって相談してくれて、電話の後には「こうしたらいいのか」と思考の整理ができたり次の行動が具体的に見えたりすると、よかったなと思う。