【受療・受診援助】本当に良い支援とは何か。

最近、悩んでしまうケースがあった。

実際にはまだ担当患者さんはいないので先輩の手伝いをしていた中でぶつかった壁。

概略

Aさんは神経内科系を患い、当院に入院。予後は非常によく、まもなく退院を迎える。まだ50代の若さでもあり、職場復帰を一日も早くしたいという。独歩だしふらつきもないし、心配なところはあまりなく、スタッフ一同、退院に向けて調整していこうというところだった。

そんなときに患者さんから出た要望に「もう少し外来リハで見てもらいたい」というものだった。

リハスタッフからも「あとは日常生活の中でのリハビリと週に1回程度の外来フォローで見ていくのが理想」との話。

 

さて、どのように外来フォローにつなげるべきか。

 

「外来の対象外」という現実

私の勤める病院では、外来診療が行われているが、入院患者さんにしぼったものである。当然、この患者さんにも外来の門戸は開かれているのだが、「無料定額診療のための外来だから」という病院側の論理のもと、その患者さんに収入が一定以上あったために「門前払い」ということに。

外来リハにつなげることは決して難しいことではないはずなのに病院の都合により、患者さんの希望やリハビリスタッフの見立ても捻じ曲げて他院の外来リハに繋げなければならないということがあった。

悪く言えば病院は制度の悪用をしているともいえる。

 

そもそも病院は患者さんに適切な医療を適切なタイミングで施すべきなのではないか。そんな原理原則が通用しない病院はおかしい。

と鼻息荒くなってしまった。

最終的に行った支援

最終的には、他院の外来リハにつなげた。神経内科系の疾患ということもありそうした疾患も含めたフォローをしてくださるところを探さねばならず、やや困難だったが、当院でも患者さんのかかりつけ医も「外来リハできない」と言ったので全く関係のなかった他の医療機関につなげることになった。

受け入れてくださると快諾いただいて、その病院の株も急上昇。

 

患者さんの希望とも違ってしまったし、慣れたスタッフのもとでリハが続けられないのは非常に心苦しいケースだったが、見方を変えれば「その程度のサービスしか提供しようとしない病院にかかっていても、究極は患者さんのためにならない」と思って他の医療機関に繋げられたことを良しとする、と思うことにした。

こうしたケースはきっとこれからも今の病院にいる限り出てくるだろう。

また、もし他の医療機関に勤めていたとしても別の悩みは出てくるかもしれない。

ただ、このケースを通して外来リハでリハができないのか、先輩はリハビリスタッフの主任や医師などに掛け合ったりそうした知恵をいくつか考えて実行していた。

頭に血がのぼる前に冷静に考え、援助方法を模索していくしか無い。

また、患者さんのご希望に沿うことが大事だが、当院で完結できない支援もたくさんある(退院後はそのほうがはるかに多い)。

多角的に見て、最善の支援とは何かを絶えず考えていきたい。

おまけ

 コード・ブルーの再放送をやっている。医師がみんな若すぎる、とかなんとかもあるのだけど、患者さんのご家族へのICがあまりにもひどい。「子どもに声は届いているのか」という母親に「◯◯検査などを適切に行なった結果、脳死と判明しました」みたいな無味乾燥なやり取り。

 

いくらドラマとは言え、配慮のない物言いなどひどすぎるわと思い、一分でチャンネルを変えてしまった。

ただ、こうしたぶっきらぼうな医師がいるのは現実も同じ。